院内処方という選択
― 定期通院する方の生活を守るために ―
当院では、原則として 院内処方 を行っています。
それは単に
「便利だから」「早いから」
という理由だけではありません。
私たちが院内処方を大切にしているのは、
治療のために定期的に通院してくださる方の時間と体力を、
これ以上奪いたくないから です。
医療は、本来
患者さんの生活を支えるものであって、
生活の負担になるものであってはならない。
その考えの延長線上に、当院の院内処方があります。
定期通院の方にとって、院外処方は「もう一度の通院」
高血圧、脂質異常症、糖尿病、気管支喘息、慢性胃炎、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎など。
これらの病気では、定期的な受診と継続的な服薬 が必要になります。
院外処方が前提の場合、
という流れが毎回発生します。
これは実質、
1回の受診で2カ所を回っているのと同じ です。
働いている方、育児中の方、
体力に不安のある方にとって、
この「もう一手間」は決して小さな負担ではありません。
院内処方は、診察と治療が途切れない
当院では、
診察 → 検査 → 説明 → 治療方針 → お薬
までを ひとつの流れとして完結 させています。
診察室でお話しした内容を踏まえたまま、
- なぜこの薬を使うのか
- どこを改善したいのか
- 次回どこを見直すのか
を説明し、
そのままお薬をお渡しする。
特に 定期通院の方ほど、薬の微調整や変更が必要になる場面が多い ため、
この一貫性は大きな安心につながります。
これは利便性ではなく、
医療の質を保つための設計 だと考えています。
時間を奪わないことも、立派な医療です
病気療養中で、毎日忙しくしている人にとって、
何度も移動し、待ち時間を過ごすことは、
それだけで体力と気力を消耗します。
当院の院内処方では、
- 診察後、そのまま会計とお薬の受け取り
- 雨や雪の日でも移動が不要
- 仕事や家事の合間でも通院しやすい
といった形で、
定期通院を「続けやすいもの」にする ことを大切にしています。
治療は、続けられてこそ意味がある。
そのための仕組みが、院内処方です。
医療を分断しないという考え方
院外処方には院外処方の良さがあります。
それを否定するものではありません。
ただ当院では、
診察した医師が、治療の最後の部分まで責任を持ちたい
という考えを大切にしています。
薬の意味や目的を、
診察の文脈のまま説明できること。
患者さんの理解や納得を確認しながら治療を進められること。
これもまた、
定期通院される方にとって重要な安心材料です。
院外処方(調剤薬局)をお願いするケースについて
当院では、可能な限り院内処方で対応し、
できるだけ安価に提供できるよう努めております。
ただし、以下の場合には
院外処方(調剤薬局)をお願いしています。
- 1ヶ月以上の長期処方をご希望の場合
- 当院に在庫がないお薬(特定の先発薬など)をご希望の場合
- お薬の一包化(飲み間違い防止のパッキング)をご希望の場合
- 粉薬や軟膏の混合(混ぜ合わせ)が必要な場合
- 抗がん剤や麻薬(痛み止め)を使用中の場合
これは安全性や専門性を最優先した判断であり、
患者さんにとって最善と考えられる方法を選択しています。
まとめ
院内処方は、定期通院する人を支えるための仕組みです
院内処方の本質は、
「便利」や「効率」ではありません。
定期的に通院し、治療を続ける方の生活を、
できるだけ削らない。
そのために医師として引き受ける責任。
それが、当院の院内処方です。
通院が必要な病気と、
無理なく付き合っていくために。
当院は、
診察から治療までをひとつの流れとして支え続けます。
当院は、続けやすい医療を目指しています
院内処方についてのご質問や、転院のご相談もお気軽にどうぞ。
初めての方も、安心してご来院ください。
※生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の診療内容はこちらをご覧ください。
