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消化器内科

非アルコール性脂肪性肝疾患とは?

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とは

非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)は、主にメタボリックシンドロームに関連しており、組織診断や画像診断にて脂肪肝を認めた病態とされています。

診断のためには、ウイルス性肝疾患、アルコール性肝疾患、自己免疫性肝疾患、薬剤性肝疾患などの肝疾患を除外する必要があります。

アルコールの上限は男性で30g/日、女性で20g/日が基準とされ、血液検査や腹部エコー検査を始めとした画像検査をもとに診断を下します。

肝実質に慢性炎症を伴い肝硬変への移行を認めるNASHと病態に変化のないNAFLがあります。肝機能異常が長期間続く場合を肝硬変への移行を防ぐためにNASHとして治療介入が必要です。

検査方法について

血液検査と画像検査

B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの有無、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎(肝硬変)、原発性硬化性胆管炎やIgG4関連硬化性胆管炎、薬剤性肝障害、などの合併がないことを確認します。

また高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などの生活習慣病の合併が無いか合わせて精査します。

画像検査ではまず腹部超音波検査(エコー)を行います。当院では肝臓の硬さを測るエラストグラフィー機能のある腹部エコー検査機器がありますので、肝腫瘍や肝硬変の変化があれば精査が可能です。胆管病変や肝腫瘍が認められた場合は腹部造影CT検査や造影MRI検査などを追加で行う場合があります。

治療方法

非アルコール性脂肪性肝疾患と診断された場合は、ガイドライン上は7%の減量が目標とされています。

合わせて脂質異常症や2型糖尿病があれば治療薬を投与をする場合もありますが、3%の減量でも効果が認められる場合が多いです。生活習慣の改善をしても肝機能の改善が認められない場合は、脂質異常症や2型糖尿病の合併があれば投薬による治療介入を行う場合もあります。

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