バレット食道とは
バレット食道は、胃と食道のつなぎ目から食道下部にかけての食道粘膜(扁平上皮といいます)が、胃の粘膜(円柱上皮といいます)に置換され、この円柱上皮に腸上皮化生が認められ、食道がんに対してリスクのある状態といえます。逆流性食道炎が原因とされ、活動性の炎症がある場合は内服治療を行い、内視鏡検査で定期検査を行います。
原因や検査と治療方針について
逆流性食道炎が大きな要因であるとされています。肥満、喫煙などでもバレット食道を発症するリスクが高まります。
一度発生したバレット食道が改善することはありません。活動性の逆流性食道炎を伴う場合は、バレット食道の悪化を予防するために胃酸の分泌過多を抑える薬を使用する場合もあります。
また、バレット食道は食道胃接合部がん(腺がん)の発生のリスクになるため、定期的な胃内視鏡検査をお勧めしております。

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